ウルフネット
ステレオ投影を表示するための基準円となる網目状の目盛りが描かれた円をウルフネットと呼びます。通常、ウルフネットは10°間隔の大きい目盛りと2°間隔の小さい目盛りで描かれており、インターネットなどで容易に検索できます。簡易的に10°目盛りのウルフネットを図1に示します。地球儀の緯線(左右)、経線(縦)のように線が描かれています。そして地球儀と同様に上側がN(北)、下側がS(南)、右側がE(東)、左側がW(西)となります。上下、左右どちらも180°の半回転分の角度が表示できます。注意すべき点として、2点間の角度を測定する時に上下の経線上にある場合は目盛りをそのまま読み取ることで角度を測定できます。しかし、左右の緯線上に2点がある場合、赤道上以外では横方向の目盛りから読み取った角度は実際の角度よりも小さくなります。これは上下方向の経線は全て球体の中心を通りますが、左右方向の緯線は赤道以外は球体の中心を通らないためです。このため、経線を大円、緯線を小円と呼ぶこともあります。
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