問題と弱点
どのような規模の問題でも放置すると問題が大きくなるので、早めに対処しなければなりません。そして、問題は突発的であり、普通ではない非定常的なものです。問題とは「起きてはならない非定常状態」です。もし問題が解決せずに定常化している場合は、それは問題というより異常事態です。「解決できない」という問題を抱えていることです。また、問題解決ばかりに時間を取られて、本来行うべきことが出来ないのは管理やマネジメントが出来ていない状態です。そうなると目の前で起きている問題よりも、システムに問題があると言えます。一時しのぎの応急処置もありますが、それを定常化してはいけません。問題は解決させます。
一方で、個人にも組織にも弱点はあります。周りの人に比べて能力や成果が低いことです。しかし、弱点は異常事態ではなく通常状態なので問題とは違います。しかし、問題ではなくても、弱点をそのまま放置すると周りとの差はどんどん広がっていきます。弱点は克服するのではなく、別のことに置き換えることが必要です。仮に英語が弱点の場合、無理して英語を勉強しても得意な人には全く追いつきません。その代わり、英語が弱点でも困らないことや、分からない人の視点を持つことなどは出来ます。弱点は無理に克服せずに一つの個性として活用していきます。
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