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エピソード-200

自分の意見か、みんなの意見か

 自分の意見や見解を話す時に主語をしっかり「自分」としていますか。それとも「みんな」と多くの人の代表的意見として話をしますか。無意識的に自分の意見をみんなの意見としていませんか。自分の意見を「みんな同じ考えのはず」と思い込んでいませんか。それは本当にみんなの意見ですか。これを実際に確認する人は少ないでしょう。それくらい当たり前のように考えてしまいがちです。自分とみんな(他の人)は違うという認識があれば、何もかも簡単に「みんなの意見」とは言わないでしょう。また大多数の意見であっても、こまかい好みやこだわりは人それぞれです。そのため、本当に自分と同じ意見の人とは意外と少ないでしょう。

 自分の意見とみんな同じ意見というのは間違いです。10人いれば10通りの意見があります。身の回りに近い考えの人が多いと錯覚しがちですが、あくまで身の回りの狭い範囲のことです。いわゆるイエスマンを従える人はこの傾向があるかもしれません。意見が違うことは決して悪いことではありません。ごく自然の当たり前のことです。自分の意見を相手に強要したり、相手の意見を否定してはいけません。どちらの意見が優れているか競う必要もありません。ただ、自分と相手は意見が違うだけなのです。善悪も優劣もないのです。

 

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