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エピソード-196

集中のタイプ

 何かに打ち込むときはほとんどの人が集中しています。この集中するという状態ですが、人によっていくつかのタイプがあります。強い集中を発揮しても、それが長く続かない人もいれば、ある程度の集中力を維持することが出来る人もいます。つまり、私にとっての集中とあなたにとっての集中は違う心理状態の可能性があるのです。

また一般的な集中の上位版として「ゾーン」と呼ばれる状態もあります。例えば、野球選手でボールが止まって見えるというものです。実際は高速で動くボールをスローのように見えるなど、通常の状態とは明らかに異なる感覚が得られます。これは簡単に出来ることではありません。

そして、どのような集中のタイプでもきちんと成果がでればよいのです。自分と集中のタイプが違う人に対して、自分と同じことをさせようとすると相手にとってはペースを乱されやりづらくなります。明らかにサボったり、期日を遅れたら問題ですが、進め方は人それぞれです。

 「自分が出来ることは人もできる」「自分と同じようにやればみんな結果が出せる」と考えがちですが、これは大きな間違いです。それは集中だけでなく、進める過程や結果など色々なことに当てはまります。相手を理解することは、相手と自分は違うことを認識することから始まります。

 

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