詳しく見てない
自分が作成した報告書や企画書だけでなく、製品やサービスは良いところも悪いところも自分が一番分かっています。そのため、良いところに注目してほしい、悪いところは出来るだけ見ないでほしいと思います。しかし、見る人は作り手のそのような気持ちはわかりません。あくまでその人が目についたところ、気になったところを中心に見ます。そこが見てほしいところなら良いですが、見てほしくないところだと気まずいです。そのため注目してほしいところには何か印や目立つこと、レイアウトなど色々な工夫がなされます。この時見る人は何か目的があって見ているのか、特に理由はなく見ているのかで作り手の工夫は変わってきます。
目的があって見ている人の時は、対象のものを出来るだけ分かりやすく目立つようにして注目させます。そしてある程度の詳細も目を通してくれます。一方、理由はなく見ている人の時は、全体を見ないで、一番目立つ見出しや最初のフレーズ程度しか見ていません。詳細を書いてもほとんど見ないでしょう。目的がないので、「探す」ことをしません。そのまま見たもの、聞こえたものを感じるだけです。注目してほしい物を見させなければなりません。家電の取説を全ての人が全て読むわけではないのと同じです。「ここに全て書いてある」は通用しないのです。相手に見てもらいたいことを見せる必要があります。
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