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エピソード-152

努力と苦労

 成果や結果を出すためには目標設定、計画、実行が必要です。そしてこれらを達成するためには努力は欠かせません。しかし、努力に否定的な考えを持つ人もいます。「努力」という言葉から連想されることも人それぞれです。もし、成果につながらない労力を努力と考えるのであれば、それは努力というより単なる苦労です。苦労は時間や労力が無駄に使われます。そしてこれを努力と勘違いしてしまうと「努力しても無駄」と考えるようになってしまいます。

 また、努力した結果成果がでるのですが、これを逆に考えて成果を出すためには努力しなければならないという意見もあります。しかし、この考えは間違いです。必ずしも成果を出すためには努力が必要とは限りません。周りから見たらすごい努力をしているように見えても、本人にとっては大した努力ではないことはよくあります。本人の能力によっては比較的簡単に成果が出ます。

 成果を出すための適切な努力がどのようなことか、正確に答えるのは難しいです。成果の種類や大きさも様々であり、それを成し遂げる人の能力や特性も様々だからです。単に成功者の経験を真似するだけでは不十分です。成功者の経験を参考にして、自分に合うこと、合わないことを常に意識して自分に合わせた努力に修正することが必要です。