避けるべき問題
「避けるべき」というと何も努力せずに結果を手に入れると考える人もいるかもしれませんが、そのような考え方とは違います。リスクばかりが大きすぎて、リターンがほとんど期待できない、あるいはやればやるほど負の損失となることを指します。いわゆる長年の赤字事業です。単価が赤字のため、売れば売るほど損失が大きくなってしまいます。これは期間を決めて「何とか黒字になるように改善する」のはよいですが、まったく好転する見込みがない時は、早めに見切りをつけることです。どうにもならないことは、残念ながらどうにもならないのです。新しい事業を立ち上げた方が良いです。これは競合相手との競争力も関係してくるので、自社だけで判断できないこともあります。相対的に相手が弱っていれば巻き返せますが、相手が強ければ太刀打ちできません。
実際のところ、本当にリスクだけでリターンがないものなのか、判断することは非常に大きな問題です。それは将来のことを正確に予測することが難しいからです。ある程度の経験や、その時点で入手できる情報から将来を判断します。完全に閉じるのではなく、多少を「残し」ておくのも手段です。判断力を鍛えるためには、小さいことでも「判断すること」を実践することです。もちろん、外れてもあまりリスク、損失とならない判断から始めます。自分で「決める」ことを続けることが重要です。
コメントをお書きください