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エピソード-81

自分の言葉

 「自分の言葉で表現する」という言い方があります。他の人や本などから取り入れた情報を話す時に完全にコピーして話すのではなく、自分の言葉に置き換えて話すことです。自分の言葉で話すためには内容を理解する必要があります。元々の相手の意見や主張がどのようなものかを理解せずに、勝手に解釈して自分なりに表現すると、全然別の意味になる可能性があります。また、キチンと自分の言葉で表現できたとしても、相手がそれを理解できない場合もあります。この場合は相手に分かりやすい言葉に修正する必要があります。いずれにしても、伝える内容をキチンと理解していないと適切な言葉を選ぶことができません。

 自分が本当にこの内容を人に伝えたいという気持ちになれば、元ネタがあったとしても、聞いてる人は他の人の引用とは思わずに本人の言葉として聞くことができます。いわゆる上辺ではない会話です。これは聞く人も自然と「聞いてみよう」という気持ちにすることができます。一方、上辺の会話は聞いてる人にとって退屈でつまらないものです。自分の言葉として仕上がるためには自分の意見や言葉を少しずつ話し、主張していくことです。注意する点は上手く流暢にカッコよく話すのではなく、少々ぎこちなくても自分の意見を言葉にすることです。もちろん、適切な言葉を選ぶことも練習になります。