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エピソード-1

目標設定

 どの分野のどんな内容の仕事でも初めに目標を立てます。そして目標を達成するために計画を立てて、それを実行していきます。そのため、目標設定は仕事の最初に行うことであり、最も重要なことと言えます。目標が定まらないと何のために日々仕事をしているか分からなくなるからです。そして、目標設定するためには以下の2項目の大事なことがあります。

 

1) 期日を決める。

2) 目標達成の決定打を明確にすること。

 

 1)の期日を決めることについては分かりやすいです。いつまでに目標を達成させるかです。これは自主的に決める場合もあれば、クライアント・お客様から指定される時もあります。どちらにしても、その期日までに成果物を仕上げることが必要になります。

 

 2)の目標達成の決定打とはどういうことでしょうか。例えば私の場合生産技術に従事していたため「○月末までに生産ラインを立ち上げる」という目標設定をよく立てました。一見明確なようですが、実はこの文章だけでは不十分です。通常、生産ラインを立ち上げるような業務であれば製造部長や工場長の認可や許可が必要です。そして、認可のためにやらなければならないことがあります。例えば、1ヶ月の生産量を100個、歩留まり90%以上、まずはきちんとした製品50個納めるなど状況は様々でしょう。そして、このような「認可をとるための条件」もきちんと目標設定に示すべきです。仮に生産量が最重要課題であれば、先程の目標設定は「○月末までに1ヶ月の生産量を100個にして工場長の認可を受け、生産ラインを立ち上げる」となります。こうすれば、自分がやるべきこと、協力をあおぐことなどが明確になります。目標設定などは日々の業務に追われて忘れたり、置き去りにされがちです。そんな時にふと確認できるような文章にしておくといいでしょう。